学資保険のメリット

学資保険とは、子供の教育費の為の貯蓄を目的とした保険で、子供が出生する前から、5歳から6歳までの内に加入することができます。子供の将来にかかる教育費に備えて、将来あわてないために、子供が小さいうちから計画的に貯蓄しておこうというものが学資保険です。
学資保険と通常の銀行や郵便局での積立貯蓄との違いは何なのかと疑問が出ると思いますが、学資保険には、積立貯蓄とは違った様々な特徴があります。
まず、契約者である親に万一のことがあった場合や、高度障害をもって働くことができなくなったりした場合でも、それ以降の保険料を支払わなくても、給付金を受け取ることができる保険料払込免除の特約や、死亡保障などが充実している点があげられます。
通常の貯蓄では、そこで積立は中断されてしまいますが、学資保険なら、払い込んだ期間や保険料にかかわらず、一定額の給付金を受け取ることができます。
また、子供が所定の病気にかかってしまった場合や入院や手術が必要になってしまった場合など、子供の医療保障も充実させることができます。
保障の内容は、保険会社により保障の内容は異なりますが、貯蓄と同時にこのような保障があることは学資保険の特徴です。
さらに、「契約者貸付制度」があるのも、学資保険の大きなメリットのひとつです。
契約者貸付制度とは、保険会社からお金を借りることができる制度で、保険会社によって限度額は様々ですが、たいていは解約返戻金の8割〜9割ほどに設定されています。
契約者貸付制度では、銀行などからお金を借りる時のような、面倒な手続きや審査は一切なく回数も制限されていません。
また、返済は契約している保険の満期日までに済ませば良いのが一般的です。このような契約者貸付制度は、学資保険を利用している人でも知らない人が多いことと思います。
また、子供が成長して満期を迎えた場合に受け取る満期金ですが、万が一子供が、満期前に死亡してしまった場合でも、保険金の掛け捨てにはならず、満期金はそのまま支払われます。このような学資保険の様々な特約をしっかり把握して上手に利用しましょう。

学資保険のデメリット

学資保険には色々なメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。
まず、第一に契約が長期に渡ることがあげられます。
積立期間が長くなれば月々の保険料は少なくて済みますが、長い契約期間の間には、人生どんな生活状況になるか分かりません。もしも保険料を支払うことが困難になってしまった場合には、保険を途中で解約しなくてはならない危険性も出てきます。
学資保険は、他の金融商品に比べると利率が低いものが多いです。貯蓄性だけを考えるなら、他の利率の良い金融商品を選択した方が良いかもしれません。
次に保障を重視している学資保険では、加入時期や保険の種類によっても異なりますが、保険料の支払額よりも、受け取る金額が下回ってしまう元本割れしている保険もあります。学資保険に加入する前には、支払総額と、受け取ることができる総額を、きちんと把握しておきましょう。さらに学資保険の大きなデメリットにインフレリスクがあるという点があります。
インフレリスクとは、景気が良くなって物価が上昇した時に、物価の価値が上がって、貨幣価値が下がってしまうというリスクのことです。将来の100万円が今の50万円の価値しかなくなってしまうということです。
契約期間中に、極端に物価が上昇したり、教育費が余計に必要になってしまったりした場合でも、加入時に定められた金額しか受け取ることができません。このようなインフレリスクがあることも考慮しておいた方が良いでしょう。

学資保険の選び方

学資保険と名前のつく保険は、数多くの種類がありますので、どの保険を選べば良いのか分からない・・・という人は多いことと思います。
学資保険には、大きく分けて2種類あり、貯蓄に重点をおいた、「貯蓄重視型」と、保障に重点をおいた「保障重視型」とに分けられます。
まずは、学資保険の商品について検討する前に、学資保険に入る目的は何であるのか、じっくり考えてみましょう。
学資保険に入る目的としては、子供の教育費の確保、子供のケガ、入院、手術などに対する備え、親に万一があった時のための保障などがあります。
教育費の確保が目的なら、貯蓄重視型になります。給付金を受け取る時期も、幼稚園、小学校の入学時期から、大学入学時までと幅広く選択できます。教育費が一番かかる、大学入学時のためにと考えているなら、その時期まで祝い金は据え置きにしておいた方が良いですね。
小学校や中学校入学時にも、ある程度の金額は受け取りたいと考えるなら、受け取る時期を細かく設定できます。ただ、受け取る時期は据え置きにしておいた方が、トータル的に受け取る金額が多くなります。子供や親の万一の時に対する保障に重点をおくなら、保障重視型です。
保障重視型には、満期保険金の他に、契約者である親が亡くなった場合や高度障害者になった場合に、子供に支払われる育英年金(養育年金)を受け取る保険もあります。育英年金は、契約の満期月まで毎月支払われるケースが多いです。
保障重視型の保険は、様々な保障を特約として付加するタイプが多いですが、当然多く付加するほど保険料が高くなります。現在入っている保険と保障部分が重ならないように、必要な保障だけを付加するようにしましょう。



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